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2012夏の旅 栗山

15日は塩原で豪雨に遭遇し一歩も移動できずバス停で野宿

深夜に起きるとあまりの自分の汚らしさに愕然

まるで取り替えていない洋服


ボサボサに掻き乱れた髪

バス停の横には荷物満載のスーパーカブ


まるでホームレス

塩原の温泉で汗を流す事にする


良い湯加減で体を洗い、新しい服に着替えていると

若い女性が入ってきた


頼むから混浴に「後10分で若い女性入浴」とか電光掲示板設置してくれ


既に着替え終わってるから再入浴して女体見る事ができなかったじゃないか


さて、雨もやんだし一旦仮眠して出発

進路は西


大好きな栗山村へ

湯西川経由で栗山に入り川俣の終点で待機


夜が訪れて街灯を見ながら下山

どこも虫が少なくやる気が湧かない


栗山の中心街を何度も巡回するが、他の人は現れず

山武あたりはやってくるかも知れんと思っていたが

山武どころか人っ子一人おらず


山の蛾や猿や鹿やリス

動物達も車だと逃げ出すけどバイクだと逃げ出さない

面白いから近寄っても逃げない

あとちょっとで触れるところまで来ると一目散に走りだす


もうちょっとで僕も動物に戻れる

洋服脱げばいいのかな


少し休憩しようと空き地でバイクを止め、夜空を眺める

うっすらとした雲だと思っていた白い帯は無数の星が作りだした帯だった


もうホームシックだから帰ろう

そう思った時に栃木の知り合いからミツモンケンモン見つけたとメール


あぁ、発生期になったようだ

茨城にいれば良かった


そのままやる気が湧かなくなり、倒木を引きずって積み上げ

今年の夏の最後の焚き火をした


2012夏の旅 栗山_c0200575_12415623.jpg

# by JAPANFOREST | 2012-08-16 10:38 | 雑記

2012夏の旅 大子~三依~舘岩~只見

土砂降りのプールと化したテントで起床

大慌てで雲を見ながら栃木側に下山


雨に終われて西に進路を取り、もう茨城に戻れない事を理解して三依へ


分岐点で南北どちらに向かうか考える


どーせここまで来たなら福島入りしよう


やり残した事あるし


旧作のジャパンフォレストを読んでいた人なら知ってると思うけど


日本最高峰のクワガタ屋を自称していた私が蛾屋になったきっかけをくれた人


クワガタを止めたきっかけは小川直紀なんだけれども

次に何をやるかで、蛾を始めるきっかけとなった人


勿論その過程でトチコンの連中は大きく作用しているけれども

一番始めに私に蛾の手ほどきをした蛾屋がいる


出会ったその場所へ行けばひょっとしたらまた会えるかもしれない


そんな訳で福島へ


可能性は限りなく低く


手がかりはわずか


仕事で指を失った事

出会った場所

その当時蛾屋が宿泊していたキャンプ場



他の蛾屋と知り合うたびに消息を訪ねるが誰も知らないという


キャンプ場に宿帳があればたどり着く手がかりになるかもしれない


もう一度お会いして今私も蛾屋になっていること

日本一を目指していること

この楽しい世界を最初に見せてくれたことにお礼を言いたい

茨城での採集に大活躍してるとはいえ、所詮はスーパーカブ


奥日光へ気軽に採集へいく中山氏に対抗するため、エンジンを改造してハイパーカブにはしたものの


さすがに福島までは遠い


老体に鞭打って必死の激走で木賊温泉へ

露天に入っていると若いお姉さんが入ってきて


気まずくて出れなくなる

頼むから混浴は熟女限定にしてほしい


温泉で疲れを癒やして目的地のシルクバレーキャンプ場へ


管理人さんに蛾屋さんの消息を訪ねる

管理人さんから知っているだけの情報をもらう

あれから7年近い月日が流れて

蛾屋さんにたどり着くためのヒントになる情報をもらう


今回は会えなかったけど、後ちょっとだ


残り時間が少ないから急がないと二度と会えなくなる


真っ青な空を見上げてもう少しでたどり着ける事に喜びを感じる


やがて夜


目当ての蛾屋がいれば今夜も他人灯火のつもりだったけど


何年もの時を超えてまた同じキャンプ場に蛾の採集に来てるはずもなく


今夜は街灯を見て歩く事にする


昔福島に通ってた頃よりクワガタ屋は少なく


クワガタ自体も少ない


あれだけの採集圧が掛かれば当然か

採集で絶滅した虫はいないと虫屋は言うけれど


誰か確認したのだろうか

普段データデータと口うるさい虫屋たち

データもなしに絶滅していないと本気で語ってるのだろうか

盾と矛の世界にいつまで住むつもりなんだろう


くるくると街灯を回っても誰にも出会わない


福島の夜を満喫


クワガタ屋さんたちは橋や自動販売機で立ち止まる


誰も僕のところに来ない


どこを見てるんだろう?


僕も昔あの中の1人だった事が恥ずかしく思える


本物の採集者になりたくて


有象無象の贋者たちと離れて


多分僕は今本物になったと思う

昔の僕と今の僕で何が違うのか


ただ単に文献やネットに溢れる情報から身を離し

自分自身の経験で考えるだけの違いだったのかも


あとは

センスとかいろいろあるけれど


本当の事を伝える勇気が足りなかったのかも


図鑑や論文なんてこの世界の一部を切り出したただの紙片で

世界のほんのわずかな部分しか切り取っていない


それだけのこと


たどり着いた街灯の下でテントを張り


イスを出してゆっくりと時間が流れるのを待つ


街灯の下にイスを出して街灯を独り占めするのはマナー違反だと

トチコンはそう言うのだけれど


ほら

誰も来ないじゃないか


誰もこの街灯にたどり着けないじゃないか


僕は今夜も独り占めだ


誰に迷惑をかけているのだと言うのだろう


僕は僕だけの世界を持っている


誰もたどり着けやしないよ
# by japanforest | 2012-08-14 21:05 | 雑記

2012夏の旅 御前山~美和~大子

朝起きて三王山から予定通り水府村に向かう

軽快に下山しながら緒川村へ行ってしまう


どーにもこーにも地図無しで移動するのは困難なので

太陽を見ながら北に進路を取り、美和に向かう


美和村の道の駅に到着して熟考


大子に行くか水府に行くか


で、道の駅で見つけたパンフレットに水府村灯籠流しイベントの文字


観光客たくさんいる中で虫取りする気になれない


八溝山灯火の下見を兼ねて茨城県最高峰へ

今回はばいくなので色々植生観察する予定


ばふばふ走って八溝山頂到着


展望台から各方面を見て、最も植生が多様な場所へ行ってみる





グリーンのネットを持った虫屋が一人



トチコンでは見かけない顔なので、ミトコンと判断


挨拶して夜灯火するか聞いて



灯火にお邪魔させてもらう約束をする



二晩連続の他人任せ灯火



今回は水銀灯でライトを私が向けたい向きに向けてくれるというグッド虫屋と遭遇



一回下山して温泉入って飯食って再度登頂



ミトコンのカミキリ屋さんの灯火にお邪魔虫



いつも思うんだけど




カミキリ虫の灯火って効率悪い気がする




んで2人でお話しながら蛾を拾う

多分県初になりそうなのだけビンに入れる




で、話はカミキリ話へ

私も栃木のカミキリヤに連れ回された身




メジャーカミキリの話ならついて行けます




何でも八溝山頂で45年前にコブヤハズが一匹採れたっきりで

追加がない





追加した人はミトコンの大御所がカニ食わせてくれるらしい





俺ミトコンじゃないけど、サワガニくらいは食わせて貰えないものだろうか

ついでにオオトラもカニ対象らしい


トチコンもウォンテッドの種を作って達成者にはもれなくシモツカレとかご馳走してくれればいいのに

ま、オオトラなら幼虫探索でやれるから暇ができたらやってみようか


そんなお話の最中ヨコヤマハゲが来場


さすがにブナ林の貴婦人

蛾屋の私から見ても綺麗です

でもこれ、やっぱり栃木で何度か見てるなぁ


ヨコヤマハゲが来てピークを迎え

私は撤収手伝わずにカミキリヤさんにお別れの挨拶をして
八溝山頂でテント
# by japanforest | 2012-08-13 20:11 | 雑記

2012夏の旅 七会~御前山

雨が止んだら出発しようと待機したまま

雨が止まずに一日出発を順延


遠路50号線を東進中にバイクにくくりつけたヒサマツクンが投身

あっ、と思って振り返ると迫り来るダンプ


ヒサマツーっっっっっつ!

と、叫ぶのも束の間


ダンプがヒサマツクンを轢き逃げ


空を舞うヒサマツクン


路肩にバイクを止め、ヒサマツクンに駆け寄ると

息も絶え絶えのヒサマツクン


外骨格は曲がり、網は破けている

これ、返却するときどう説明すればいいのかと思い

いきなり気だるくなる


何はともあれ、ガムテープで破れた網を補修し、またバイクにくくりつけて再出発


七会到着後、少し植生観察して、街灯を回る


なかなか虫は飛んでいるが、闇雲に採る気はない


なにしろ一週間の長丁場

毎晩まともに採集してたら天使できねーし

乾燥しちゃうし


そんな訳でマイアイドル和泉ちゃんがくれたヒントを応用するわけです


エゲレスだかの虫屋が提唱した自然界の多様性を量る公式が存在すると


公式というものは数学にとって単なる基礎


それを変形させてどう応用するかが問われるセンス


そんな訳で右項と左項に係数をかけて

右肘左肘交互に見て

剰して平方してマックスウェルの電磁方程式を融合して


導いた答え


一晩虫を見て


一匹しか観察できなかったものは希少種であると

あくまで数学的な確率論のお話


そんな訳でして

七会一周して

一周なのに七会とかイミフとか呟きながら


あまり見かけない種だけを採集


してるうちに飽きた


七会つまらん


筑波山と大して植生が変わりませんので


筑波山調査より良い結果を残せるとはとうてい思えない


そんなわけで山越えして御前山へ


いつもの御前山ダムにたどり着くと


橋の上で灯火やってるカップル


クワガタ屋だったころはあんまり他人の灯火にお邪魔しなかったんですけど


蛾屋さんだと気軽


カミキリ屋でもクワガタ屋でも蛾屋大歓迎


他人の灯火にお邪魔してステキな蛾を採る作戦


カップルはクワガタ屋さんだそうで、蛾を持っていってくれと懇願される

設営も撤収と要らない他人灯火


ただし、ライトの向きとか他人任せで若干欲求不満


何故か杉山照らしてるし


これから寄生灯火虫屋としての道を歩もう


ライトの向き逆ですよとか

お邪魔虫の癖に言いたい放題やって

もう眠いし、蛾も来ないしで

クワガタ屋さんにお別れして水府村を目指す


やがて分岐点


バイクにくくりつけた地図を見ようとしたら地図がない

コンパスもない


うーん

ヒサマツクンを救出したときに地図とか失ってたみたい


まずいことになったけど、とにかく北東に向かえば水府村だと


必死の激走二時間


何故か御前山に再度到着したので三王山でテント


途中で買ったエルイーディーランタンに蛾がちらほら


いつかエルイーディー灯火セット作ってみよう
# by japanforest | 2012-08-12 12:22 | 雑記

前半戦の反省

月夜の灯火から帰ってきました

灯火歴は長い方ですので

そこそこノウハウなんかもありまして

月夜でもそれなりの灯火採集を行えますので

ちょっと八溝の南端へ


で、温泉入って八溝南端のクヌギ林をチェックしながら帰宅


さて

これで今年の前半戦はほぼ終了しまして

この後始まる秋の蛾類感謝祭まで夏休みとなるわけですが

現在までのまとめと反省


年初の目標で前半戦の目的種

カバシタムクゲエダシャク
体調不良でなすすべ無し
ホストの絞り込みから始めましたが、結果は出ず
偶然任せで歩き回るより、ある程度決め撃ちしないと
可能なら数人で担当ホストを分けて直交実験のように
多変量解析を取り込んで品質工学的に行動したほうがよさげ

タケウチエダシャク
影すら見えず
栃木の旧産地と現産地の環境を教えてもらいまして
茨城に生息する可能性が高いのですが
茨城の街灯と周囲環境の把握から始めたので時間不足
こんど宍塚の灯火が何月から始まるのか聞いてみよう
これはだらだらと春の街灯回りをしていればその内結果出そう
決め撃ちではなく広範囲を走り回るのが良さげ

マエアカヒトリとカバフキシタバ
マジメに探さなかったから来年に回す

ミツモンケンモン
総力戦で当たりましたが結果出せず
食草のうちクロウメモドキはクリア
クロツバラは見つけ出せず
イボタノキの老木をクロツバラと勘違いする快挙
おかげで冬のイボタノキを同定ができるように
ホスト群落直近に良い灯火ポイントがないので
四苦八苦しています
栃木の蛾の大家からご託宣頂きました、幼虫探索もしてみました
蛾屋としてのスキルは上がった気はしますが
来年は少しやり方を変えよう


で、まとめて反省

良かった点
目的種を採集するために今までしてこなかったスタイルを取り入れられた
昼の蛾採集や、幼虫探索、食草の調査など

悪かった点
目的種を追い掛ける事に時間を割いたので県初の調査がはかどらず
現在五種類程度で、昨年の三割程度

というわけで

反省を考察して反映するには

機材の改良と複数化ならびに基礎調査の強化

来年はもう少しスタイルを変えていこう
# by japanforest | 2012-08-05 20:37 | 雑記