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小柳の里山

古河の里山を歩いて見た


数年前は荒れ果てた森だった

森の中を縦横に走る小道をいくと
ポツポツと僕の好きなクヌギがあって

でもある晩

カブトムシ採りのオジサンにここは俺の縄張りだと言われ

悲しくなってそこに近寄ることもなくなった


それでも少し志を持った人たちが居て

由来となる根拠はわからないんだけど


ここに里山ができていた

里山風の森が出来ていた


里山を守る会が古河に出来たのは知っていたし

少し様子を見てみようと思っていたけど

結局やっぱり里山風の森が出来ていただけだった


でもやはり助成金を受けて一気に森を作ると早い


ここからどのように変わって行くのか
このまま里山のイミテーションを作り続けるのか

もうしばらく観察してみよう


ここを本物に変えていくことができるのかしら

歴史を勉強して本物の里山を作りだす事ができるのかしら

茨城各地の里山を見てきたけど


ほとんど全てイミテーションだった
五郎助山が唯一里山に近い状態だったけど

あそこも森を作っているだけだ

結城とか坂東とか終わってる
森がもぬけの殻だ


地元の名士の売名行為に森が利用されているだけだった



森を作るのではなく

森を利用すること


そこに気がつくまでに後どれだけの時間が必要なのかな

最後まで気付かないままなのかな


どこの里山団体も同じだけど

話してみると

他の里山に視察に出掛けて
勉強をしているという


本当に目指すべきところを見つけなよ


里山を作る団体は称賛されて

お金をばらまけば徳が上がると思っている宗教的な法人からの助成金がもらえて
誉められて称えられて

やがて行政から表彰されて


先祖代々の森を
ただ親がそうしていたように草刈りをする

なんの助成金も出ず

それでも意味もわからず自分の土地を整備している人達がいる

でも称賛なんかされないし
表彰されることもない


やってる事は同じなのに

違いはなんなのだろう?


正しい事をしている人達は

なんの見返りもなく
誰かに称賛されることもなく

人知れず消えていって
森も消えていく



今見ているものを見ないで

目をつむって

その森の本当の歴史を見る事ができれば

きっと里山は変わる


森の真ん中で僕はふっとため息をついたら

森の隅っこで落ち葉を集めている老人がいた


老人は本当の里山を知っていた
僕も知っている


何故知らない人たちが里山を作り
なにも知らない林業団体が指導に乗り出し

自己満足を得るだけの偽物を作り続けるのだろう?

視察は里山団体同士で行ってないで


里山にいきなよ

本当の歴史を知っているところにいきなよ

もう日本になんてないよ。きっと。


僕は遠い遠い海の向こうで気がついた。


僕はイミテーション作りに力を貸すつもりはないし

いちいち本当の事をネットに書く気もない

また偽物を生み出すだけだ


でも

いつかここが本当の里山になったら


少しだけファウナしてみてもいいかな





小柳の里山_c0200575_13158100.jpg

by JAPANFOREST | 2013-02-04 00:50 | 雑記


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