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フチグロトゲエダシャク採集方法

茨城県内2か所目の生息地を記録しました
前回のポイントから17kmほど離れているので、記録地としては十分なのですが
茨城県の過去の記録地を知らないので、なんともはやな感じです。

ちなみに前回と同じ河川沿いになるので、学術的価値はそれほど高くはありません。
単なる分布的な意味合いで。
まぁ私の標本は栃木県立博物館と自然博物館が引き取ってくれるので、数よりも分布地点で記録していく訳です。

一生顕命あーだこーだ言いながら同じ場所、同じ日時、同じ種類を採集していた人が
博物館でソーティング手伝うようになってから、収蔵庫の容積を考慮して、
最近では3匹も採ればいいと意見を変えていました。

単なるコレクターであれば放置なんですけど。
調査をやって分布を調べているとなれば話は別で。
きちんとした知識に基づいてきちんとした行動をして欲しいものです。

少なくとも尊敬している虫屋の人たちなんですから、
もうちょっと何とかならんかねと。

収蔵庫もそうなんですが、数を採らない理由が生息数と採集数に相関関係がない事であると。
そこに気付くまでに後何年かかることやら。

ってーゆーか直球で教えてもウダウダ言ってる。

アイディア力とか発想力が優れた人や、十分経験を積んだ人たちなので。
恐らく私の意見の正しさに同意しているものの。
認めたくないだけなんだと思います。

違う発想で勝負したいんじゃないかな。
無理だけど。私は科学的に正論述べちゃってるし。

まぁ突拍子もないすごい発想出してくるかと思って。
半年くらい時間を与えて考えさせていた訳なんですけれども。

最終的にゲニゲニ言いだした訳で。
それならそれで採集品全てゲニ引っ張りだして展足してから主張しろよと。

そうすりゃ私は別に何も言いだしませんよ。
自分で作業、研究ができない人の言い訳に使われる学問用語が一番困る。
聞きかじった言葉で正論化図ると頭の悪い人間が全員なびく。

永遠に頭の悪い人たちの趣味の世界として虫の嗜好があるわけじゃない。

こーゆー人たちは可能性を考えてとかあーだこーだ言うのですが。
自分で将来やる可能性のないことを他人のためとか万が一のためとか言い出すなよなぁ。
他人は本気で研究やりたきゃ自分で採集してくるよ。

十分に実績と研究を行った人ならどの種が数が必要で、
どの種が必要ないか位判るようになる。

私たちアマチュアは素人なんだから。
判断基準なんて経験すらしていないのに。

そんな訳で自己満足のために殺されちゃう虫がかわいそうなんですけど。
まぁ、理由はなんであれ、採集数を低くする傾向は良いことで。

問題はいつ小川直記に教えるかな訳で。
今目の前に居る雑魚虫屋たちと違って、彼は将来の可能性を持ってるわけですから。
切り出すタイミングとか内容とか精査しておかないと。

間違えると彼に続く若者たち全員がダメになっていく。
非常に微妙な問題点。

私と同じレベルの天才が再発生して行動するまでにまた時間がかかる。

うまくやれば彼の行動でその後の虫屋の指向性が変わってくる。
古い頭の固い虫屋さんをこれで一掃できる。

今は連絡取らずに放置したまま。
大学出て3年以内なら信頼性工学を理解できるだろうし。
しばらくは大学に預けたままでいいだろうけど。

多分今は大学の先生がバカだから採れ採れ言ってるのに従ってると思いますし。
現状は生態屋なのか分類屋なのか進路が確定していない状態なので。

どっちをやるにしても研究素材としての数は必要ですから。
現状は正しい事をしている訳ですもの。

他人から買い集めて研究してる人はレベルが低いっつーこと。
これは中村先生も同じこと言ってたらしいし。

そろそろ本当にみんな気付けよ。



さて、思いっきり脱線しまして。どーでもいいことを羅列した後で申し訳ありませんが。

落合イズムを引き継いで。
そこに私の考察力で確立したフチグロトゲエダシャクの採集方法を記述していきます。

まずは原理から。

●交尾による飛翔時間
メスがコーリングを始めてから、5分ほどでオスが飛来し、5分ほどの交尾時間を経て、
オスは飛び去ります。
メスは15分ほどじっとした後、5分ほどかけて黄色い卵を枯れ草にうみつけます。
その後、またコーリングを行うサイクルになっているようです。


要するに約1時間に2回。
合計10分ほどの飛翔チャンスが訪れるわけです。

●気象による飛翔時間
今日新地点で最初に飛翔確認をしたのが11:30。
次に確認したのが、12:00

ここまでは予測通り。
その次が13:20

何故か1時間20分の間隔が空いたわけです。

先日30分サイクルであることに気付いていたので、
ちょっと焦りましたが、どうやらサイクル自体は不変でも気象に左右されるようです。
これが気温なのか天候なのかがもう少し突き止める必要がある部分。

っで、予想としては曇天の影響です。
飛翔しなかった1時間20分の間、晴天から曇天に変化していました。
要するに12:00の飛翔が終了した後、曇り空になり、13時を過ぎるまで曇天が続いたわけです。
この曇天による気温降下の影響なのか、日照による明るさの影響なのかは判りません。
どのみち曇り空になると寒くなるので採集確率は下がります。
先日の観察時にはなかった現象です。

●飛翔時間
ネット上で午前中だの9時から12時だの書かれていますが。
日中なら大丈夫のようです。

最遅で15時まで飛翔を観察しました。
最後はめんどくさくなって帰宅したので、15時以降も飛翔する可能性は続きます。
要は気温が上がり始める9時から下がり始める15時までが採集可能時間と考えて差し支えないかと。

気温の頂点は11-13時ごろになるので、この時間帯は外せません。

●食草
2地点に共通していた食草はヨモギとギシギシの混生した群生。
最初のポイントにはノイバラも在りました。


という上記4点を踏まえて。


●採集方法
予め食草から予想した採集場所を数地点決めておく。
9時ころから観察を始め、曇天等による気温低下がない限り、1時間くらい経過したところで、場所を移動する。
以下繰り返しで15時まで頑張る。

これで各地で記録が相次ぐと思いますよ。


恐らく分布が局所的になっていると認識されている原因は、交尾サイクルと気温。
1時間のうち、飛翔するのが不連続の10分じゃそうそう見つけられない。

っで、一度ポイントを見つければ30分ごとに飛翔が見られるわけですから、
そこが局所的ポイントと固定概念を持ってしまう。


けっこう幅広く分布していてると思いますよ。
ただ、数はやっぱり少ないのかな。

上記の観察結果は本来成立しないはずですから。
メスがコーリングしている間は飛翔があるわけですから、メスがたくさん居て、間断なくコーリングしていれば、
オスは飛翔を続けている事になるので、連続して飛翔が見られるはずですからね。

さて、もうちょっと突っ込んで調査観察したいとこなんですけど。
いつまでも茨城に構っていられないし。

栃木に戻ってカバシタムクゲエダシャク探さなきゃ。

今しかチャンスがないのだから。


今までの採集方法を書いておきます。
●延々歩いて探す。
最初に取った方法です。歩き疲れるし、群生とか無視で歩き続けたのと、くるままで戻るのが面倒くさい。
帰りはタクシー使いたかった。
ちなみに、5日間歩いて、採集できたのは一日。かなり高率が悪い。

●車で探す。
今日取った方法です。土手上を超低速で走行し、土手の上に迷い出たフチグロが現れたら、採集する。
比較的かなりの距離を移動できるので効率は歩くよりよいです。
今日試して今日採れたので実績もあります。
ただし、超低速走行なので、他車両が来ない小さな小川の砂利道でぬかるんだような所を走るため、
やるならマウンテンバイクが原付の方がいいです。
対向車が来ると地獄です。
さらに、土手の法面を見ることができないため、ひたすら走行距離を延ばすしかないです。
なのでこの点からも原付などの利用が有利。
さらに視力次第ですが、徒歩に比べてフチグロの飛翔を見つけづらいです。

っという訳で


お勧めとしましては、予め決めたポイントを一時間ごとに移動する方法になります。


後は皆さん頑張ってみてください。

ただ、まだ1シーズンの1週間程度の観察期間しかないので。
もっと良い方法が出てくるかも知れません。
頑張って独自の方法を確立してみてください。
by japanforest | 2011-03-02 16:15 | 雑記


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